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にきび
にきび治療
にきびはどの科が治療するのでしょうか・・・少なくとも形成外科で積極的に治療する疾患ではないかもしれません。しかし、現在の日本での保険診療では、特に20歳を超えた方の大人にきびに対しては対処しにくいのが現状と思われます。保険診療内での皮膚腫瘍に悩む心も、しみで悩む心も、にきびで悩む心も、悩む心はどれも同じであり、どの疾患に対しても医療機関として「治る治療」の提供が診療科を超えて必要と考えています。そのためには、保険以外の治療(自費治療)にも踏み出さざるを得ないことがあり、その一つがにきび・にきびあと治療と考えます。今まで保険治療をしても治らなかった方、にきびで重く悩まれている方、是非お越し頂きたいと思います。心苦しくも、自費治療で対応させて頂かなければいけないことをご了承下さい。
にきびの原因
思春期にきび
思春期になると男性女性とも皮脂分泌を促す男性ホルモンの分泌が高まり皮脂過剰になります。脂腺性毛包においては出口付近が角化(角栓形成)しやすいために、皮脂の排出が滞ってたまり、そこにアクネ菌などの細菌感染が加わっていきます。
大人にきび
にきびのできかた自体は思春期のものとかわりませんが、20代になってから出てくるにきびです。
原因に、ストレスや睡眠不足、便秘、生理不順、喫煙、乾燥などが関係しており、それらが複雑に重なり合って発生してきます。
特に下あごあたり(男性の髭の範囲)に多くみられます。
にきびの種類
白にきび
毛穴の出口が角栓で塞がれ、皮脂が閉じこめられた状態(閉鎖面皰)
(毛穴が開いて皮脂が酸化等で黒くなると、黒にきび(開放面皰))
赤にきび
たまった皮脂にアクネ菌などが増殖し、炎症を引き起こし赤く膨れます。
黄にきび
赤にきびの炎症が更に悪化した状態で、膿がたまります。
にきび保険診療
従来の日本での保険治療は、抗生剤外用や内服による「できてしまったにきび」に対する治療であり、にきびの発生自体を改善するのは難しい治療でした。2008年からビタミンA誘導体に属する「ディフェリンゲル外用薬」が保険診療として発売され、また2015年からは過酸化ベンゾイルを成分とする「ベピオゲル」なども発売になり、少しずつ進歩はしていますが完全にニキビをなくすには少し難しい治療といえます。
当クリニックでのにきび治療
にきびの発生には皮膚側の要因だけでなく、内面的要因も深くかかわっているため、外用薬だけの皮膚そのものの治療のみでは限界があり、特に治療当初は治療法を組み合わせることが必要となります。特に内服薬は全身のにきびをコントロールできるため、背中や胸など広範囲にあるにきびにも効果的です。必要に応じてレーザー治療も併せて行い、治療効果をさらに高めます。
日本でのにきび治療未承認薬を使用するため自費治療とせざるを得ません。患者様のご負担は増えてしまいますが、保険診療で漫然と治療を続けるよりも結果に優れた治療法です。
難治性のにきび(自費診療)
難治性のにきびは、自費での治療になります
ビタミンA外用薬(トレチノイン、レチノールなど)
皮脂分泌の抑制と、皮膚のターンオーバーの促進を強力に行います。同時に美肌効果もあります。
スピロノラクトン製剤内服(アルダクトンなど)
もともと心不全治療等に使用するゆっくり効く利尿剤です。副作用として抗男性ホルモン(アンドロゲン)作用があり、その弱いホルモンコントロール作用がにきび発生母地改善には非常に効果的で、1~2ヶ月程度で新生にきびが出なくなっていきます。最初は内服量も多くしますが、その後は半年ほどかけて徐々に内服量を減らしてなくしていきます。健常な方に使用した場合は、利尿作用はほとんどみられません。
ロアキュタン内服
ビタミンA誘導体の内服薬です。効果は強力で、1~2ヶ月程度で新生にきびがほぼゼロになります。抗炎症作用もあり重症の炎症性にきびにも効果的です。症状をみながら内服量を調整して服用していきます。動物実験で妊娠時の催奇形性の報告がありますが、女性でも妊娠の可能性がなければ使用可能です。
光治療
光(IPL)による治療です。にきび菌やにきびによる赤み改善に有効な波長域を照射します。
従来の波長域でもにきび菌の減少やにきびによる赤み改善に有効でしたが、にきび治療をターゲットとするにきび専用の波長をさらに加えることにより、治療効果をより上げていきます。
また、にきびができやすい部位には産毛脱毛も極力追加することにより、少しでもにきびが再発しにくいように治療をします。
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症例
にきびあと治療
にきびあと治療のページをご覧ください。