トレチノイン・ハイドロキノンの強力治療であるセラピューティック治療をする時には、必ず美白製剤のテストに加え、インナーモイストTAローションに至るトレチノイン以外のすべての製品の事前テストをしています。
トレチノイン以外の製品でビタミンA反応と紛らわしい反応がでることになると、的確にトレチノイン量をコントロールすることができなくなります。
事前テストなく同時にすべての製品を使用開始すると、アレルギーである製品があっても、その真のアレルギー反応がトレチノイン反応でマスクされて見逃されたり、正常なビタミンA反応と勘違されてしてしまったりで、真のアレルギー反応を判別することがしにくくなります。その結果、本来使用してはならない製品が使用し続けられることになり、非常に危なくつらい状態に陥る可能性がでてきます。
真のアレルギーとは至らない程度の肌に合わない製品も、トレチノインで肌が危機的な状態になっている時での併用は、非常に肌への負担が増し、つらく危ないものとなります。
トレチノインはビタミンA反応が出てしまうために、合うかどうかの的確な事前判断は難しいところです。
基本的に主成分のレチノイン酸は体内にもある成分で安全と考えられるのですが、製品に使用されている基剤成分にアレルギーを有する方がおられ、数千人に1人の割合で、トレチノイン製品によるアレルギー反応を経験します。
事前テスト方法の一例
・HQクリア: 1日2回 5日間 右半顔に塗布してテスト。
・他の美白剤(ブライタライブなど):1日2回 5日間
左半顔に塗布してテスト。
・化粧水:上記テスト日以外で数日テスト。
※ 腕などのパッチテストでわかるのは、真のアレルギーかどうかがメインです。
※ セラピューティック時に影響を及ぼす可能性のある小さな肌変化を把握するために、全例顔でテストしています。
※ 少しでも、赤みやかゆみなどあれば使用していません。
(実際大丈夫なことが多いですが、ZO製品で懲りた経験からです)
※ HQクリアが使用できない場合は、他の美白剤(ブライタライブなど)でセラピューティックを行います。
(注:経験上、ブライタライブ使用時はトレチノイン反応が出にくくなります)
HQクリアの事前テストでは約1割弱の方で軽微な症状がでます。この程度であれば使用不可能ではありませんが、セラピューティックでの薬効の効果割合はトレチノインによるものがほとんどを占めるので、美白剤の無理な使用は不必要です。
単なるハイドロキノン単体製品と比べると、HQクリアは効果を狙った製品のため、少し何か症状が出やすくなるのは致し方ないところです。真のHQアレルギーと判断される例は100~200人に1人ほど認めますので、これは注意を要します。
特に海外製製品は事前テスト陽性率が高くなる製品のため、特に注意して使用する必要があります。
また、セラピューティック治療のメインはトレチノイン・ハイドロキノン療法であるため、それ以外の製品を不必要に併用することは、効果に関係ないばかりか、アレルギー率をそれだけあげてしまうことにもつながり、慎重な使用が望まれます。
セラピューティック治療を安全に的確にコントロールするために、顔面での事前テストをお勧めしております。
#GAUDISKIN #gaudiskin #ガウディスキン #ゼオスキンヘルス #ゼオスキン #セラピューティック #トレチノイン #レチノール #ビタミンA #スキンケア #ドクターズコスメ