GAUDISKINでは、ハイドロキノンとレチノールについては、使用法が確定するまでの医師による継続的な診察を必須としています。両製品とも初診のみではその方にあった適正製品であるかが判断できず、特に高濃度ピュアレチノール製品については、その後の調整があって初めて成り立つ製品であるからです。
ビタミンA治療は、医療界に確固とした教育もなければ、使用法に関するバイブルのような成書もありません。
単なる製品説明は、メーカー主催の講演や説明会で得られますが、マイナス面はもとより、ビタミンA治療で本当に気を付けなければいけないこと、長期で使用するために必要な知識を得る手段は診察を重ねることで身につけていくしかないのが実情です。
患者様の診察をする上で重要なことは、いいことよりもむしろどれだけトラブルが経験値として頭に入っているかにつきます。それで初めて、患者様に起こる悪影響を未然に防ぐことができます。
ではビタミンAの診察実力をあげるにはどうしたらいいか。
それは、いかに多くの患者様を長期に診ていけるかにつきます。
私も、未だに途中で製品や使用法や塗り方をかえたり・・・1年以上経ってはじめてその方のベストな使用法がわかることもあります。
GAUDISKINレチノール製品は、濃度の割には比較的使用しやすい製品ですが、それでも的確な使用には調整が必要です。
ビタミンA反応が出続ける使用法などは論外ですが、反応がなくてもそれが適切な使用法とは限らず、地色が濃くなったり黄色くなったり、肝斑が悪化したり、季節や体調によって変わったり・・・患者様それぞれの関所があります(投稿No.23,24,31参照)。
それぞれの対処法や予見する力が重要で、治療側には悪くなる可能性を先回りして考えられるバックグラウンドが必要です。
GAUDISKIN製品の中で、HQクリアとデュアルレチノシリーズは、「使用法が確定するまでの医師による経過診察」を各クリニック様とのお取引必須条件に入れており、それが医師による責務と考えています。
患者様の中には、診察を受けることをご面倒に思われる方もおられると思いますが、その受診そのものがクリニックの実力を上げていく根幹となります。私がビタミンA治療をできるようになったのは、すべて患者様一つ一つのフィードバックを重ね続けてきた結果であり、いまだに患者様にお教え頂くことはつきません。
よって、ご面倒に思われたとしても、たとえ何もトラブルがなくても、是非とも定期的に受診をお願いいたします。
GAUDISKIN製品をお取引して頂けるクリニック様の中には、ビタミンA治療のご経験が少なく開始されるクリニック様もおられます。ビタミンA治療を本格的にされることは、ビタミンA治療が広がり大変嬉しく思います。どのようなクリニック様でも経過診をきちんとされるクリニック様であれば、ビタミンA治療のスペシャリストに確実に近づいていかれます。
しかし、取扱量が多いだけとか、知名度が高いだけなどでは、診療実力は期待しにくく、商売要素が上回る結果となりがちです。
医療機関専売品は、医療機関で扱われるからではありません。
医学的知識、経験に基づき、調整、指導ができる医療機関の下で、責任と自覚を持ってお取り扱いされてはじめて医療機関専売品の意味をなします。
医療側にも患者様側にも、わざわざ診察をお願いするのには理由があります。
その一例として、ハイドロキノンの例になりますが、最近あった心がとても痛む症例を患者様のご厚意により紹介いたします。
(症例)
前前医での自家製HQ製剤使用中に起こった色素沈着に対し、前医でデイリーPDとZOのHQ製剤(ミラミン)を処方され、さらなる著明な色素沈着が起こり当院受診されました。
HQアレルギーの兆候に気付かず、しかも私が過去投稿で慎重使用を警鐘しているミラミン(投稿No.7,8)を事前テストも経過診察もなく販売した結果です。
事前テストや経過診があれば、ここまでの色素沈着までに至らずに対処出来ていたと思われる症例です。
医療機関が、患者様に起こりうるトラブルを未然に防ぐ義務と責務を放棄してしまうことはあってはならないと思っています。
医療機関がビタミンA治療に正しい知識と実力を持ち、GAUDISKIN製品に限らず、すべてのビタミンA製品がすべての人に正しくご使用して頂ける世界を待ち望んでいます。
ビタミンAでのトラブルはビタミンAが悪いのではなく、適切な使用法がなされないことによることがほとんどです。
皆様が信頼できるクリニック様に巡り合い、 GAUDISKIN製品が人生を支えられる製品になれます事を、切に願っています。
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