レチノール(特に高濃度)を、肝斑治療に使用するのも、美白になるために使用するのも、目的としては不適切です。低濃度のものなども含め、その方とその病態に合わせて使用すると、結果的に良くなることがあると捉えて頂きたいと思います。
特に高濃度レチノールは肝斑が悪化することも多く、慎重な使用法が必要です。
弱い種類のレチノールなら大丈夫かというとそうではありません。エンビロンのような弱い種類のレチノール使用であっても、Vol.24で書いたような黄色化なども起こります。
使用法のいい落としどころは多くの因子を考慮して決めなければならず、個人差も大きく、その方に合った調整が必要であり、攻め続けるだけで無く、わざと控えめに使用することも治療の一つです。
薄い濃度のレチノール製品もラインナップにいれるのはそのためなのです。
デュアルレチノプラスを塗ると、レチノール濃度の割にはビタミンA反応が思ったよりもでないとお感じになられることも多いと思います。これを不満と捉える方もおられるかもしれませんが、一つの正解であると捉えて頂きたいと思います。
なぜこのように設計されているか、それは一生継続使用するために必要なのです。
使用量も重要です。
レチノールでのビタミンA反応は、長期では肌を悪い方向に導いてしまいますが、ビタミンA反応がなければいいわけではありません。
反応がでにくいデュアルレチノプラスは、ついつい2P連日のマックス使用もしたくなってしまいますが、高容量使用はかなり慎重に経過を見る必要があり、短期で使用できて肌質がよくても、その方の適量と決めるのには早急です。生涯を通して全く問題なく使用できるか量であるかが重要です。
Vol.23にレチノール使用法の詳細をあげました。
お読みになられても、実感が湧きにくいのではないかと思います。
しかし、多くのレチノール治療をしてきた上での私の実経験からでてきた使用法であり、ZOレチノールに慣れてしまった方でも、レチノールが人生を支えるスキンケアとなれるように、少し耳を傾けて頂ければ嬉しく思います。過去のレチノール投稿についても、再度ご理解頂きたいと思います。
SNSなどで多くの方のレチノールの使用法を拝見して、少し心配をしています。
GAUDISKINレチノール製品から、良きも悪きも長年多く私が経験してきたその想いが伝わればいいなと思います。
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