ZO製品レチノールもOBAGIレチノールも、高濃度系のピュアレチノール製品は、日本で一番多く使用してきたと思います。
当初、ZOレチノールはブライトネックス1.0で全員始めましたが、数年後には結局最終的に「使える」という人はゼロに近くなりました。
その後レタマックスに移行しましたが、これも「使える」という人は結局4%になり、ほとんどの方は他社のレチノール(OBAGI360RTクリームやナビジョンのレチノアドバンス)に取って代わらざるを得なくなりました(注:GAUDISKINの製品化前の話です)。
ZOやOBAGIなどのピュアレチノールは、特に濃度が1%に近い製品は長期では多くの日本人には合いません。
高濃度レチノールは、皮膚のバリア機能を壊し、不感水分蒸散量も増やし、敏感肌、乾燥肌を引き起こし、細胞のアポトーシス(細胞死)も誘発します。
また、ピュアレチノールはトレチノインのように濃度を高くすればするほど、ビタミンA反応を出せば出すほど、いい効果が得られるわけではありません。
無理して継続使用すると(注:無理して使用しなくてもなります)、皮膚炎(特に下顎外側と頬部頂部)、全顔の色素沈着(土色様や赤黒くなる)、赤い丘疹、敷石状の落屑を伴う皮膚炎、サメ肌様のざらつき、肝斑の悪化など様々なことを誘発します。
化粧水がしみてくるのも皮膚炎の前兆です。
特に売りとなるような浸透・吸収促進システムなどがあるとさらに助長し、ZOのオレオソーム化などは日本人ではアレルギーを誘発する事もあり、また血中に入ると顔以外のところに皮膚炎に近いビタミンA反応を引き起こすこともあります。
これらは海外製ピュアレチノール製品で主に起こるのです。
ZOピュアレチノール製品を使用すると、塗布直後の痛みや赤み熱感などを感じることがあります。当初は、レチノール濃度が高いからだと思っていましたが、高濃度ピュアレチノールを試作してもそのような反応は起こりません。
これもZO特有のことで、よく効いていることの裏返しではありませんでした。
また、使用開始後半年を過ぎると変色をしてくる事が多く、安心して処方がしにくい製品でもありました。
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